競馬を始めてしばらくすると、馬券の買い方は大きく分けて2つあることに気づきます。
人気のある馬を中心に組み立てる本命党と、人気のない馬を見つけて的中率より回収率を重視する穴党です。
どちらにもそれぞれメリット・デメリットがありますが、1度でも高額配当を手にすると、その魔力に取り憑かれて穴党になる人が多い印象です。
しかしそもそも人気のない馬は馬券圏内に来る確率が低いということなので、やみくもに馬券を買っていては近い将来に破綻してしまいます。
逆に上手に穴馬を見つけることができれば的中率・回収率ともに上げることができるのですが、一体どのようにすればいいのでしょうか。
そこでこの記事は、穴馬の見つけ方や注意点を紹介し、どのように馬券を買ったらいいのかを解説します。
無理のない投資で高配当をゲットしましょう。
穴馬とは?

競馬新聞には◎(本命)・◯(対抗)などの印があり、多くの競馬初心者はその印を頼りに馬券を買っていることと思います。
それでは穴馬とは一体どのような馬のことを言うのか、詳しく見ていきましょう。
穴馬の明確な定義はない
穴馬は競馬新聞に印が付いていないとか単勝オッズが10倍以上とか、人によっていろいろな解釈があります。
実は穴馬はこういう理由だから穴馬という、明確な定義がないのです。
確かに競馬新聞で印がついていない馬は高配当になる可能性が高いですが、その中に単勝オッズが10倍以内という馬も存在します。
またAという人が「万馬券狙わなければ穴党ではないよ」と言い、Bという人が「いやいや3連単で10万円以上を追うのが穴党だよ」と言うように、10人いたら10通りの穴馬の定義があるのです。
何番人気からが穴馬と言えるか
穴馬を語る上で、よく議論になるのが何番人気からが穴馬なのかということです。
フルゲートの18頭立てとして、11番人気以下なのか15番人気以下なのか、結論はこれも人によって様々です。
またレースによっては1頭強力な馬がいて単勝1.3倍などのオッズになると、3番人気の馬でも単勝オッズが10倍を超え、これは立派な穴馬ではないかということにもなります。
けっきょくは自分次第ということなので、自分なりの穴馬の定義を作っておくと、馬券検討時に便利ですよ。
穴馬の見つけ方やコツを解説

穴馬の定義はマチマチですが、ここでは馬券に絡みそうな(3着まで)人気のない馬(単勝10番人気以下)として話を進めていきます。
そしてこのような穴馬はちょっとしたコツを掴むと、割と簡単に見つけることができるのです。
穴馬の見つけ方やコツを5つ紹介します。
コース適性を見極める
JRA(中央競馬)の競馬場は、北海道から九州まで全部で10場あります。
所変われば美味しい食材も変わるように、各地にある競馬場もそれぞれ異なった特徴を持っています。
例えば東京競馬場の芝コースは長い直線と登り坂が勝負の分かれ目になりますし、函館競馬場や札幌競馬場は洋芝に対応できる馬が強い傾向です。
そして馬の能力や性質も1頭1頭違うため、それぞれに得意のコースというのがあります。
海外も含めGⅠレースを9勝したアーモンドアイは、東京競馬場では圧倒的な強さを誇りましたが、中山競馬場の有馬記念(GⅠ)は1.5倍の1番人気に推されるも9着と惨敗しました。
トリッキーな中山コースが合わなかったのだと思われます。
このように、その馬がどこの競馬場で強いのかを過去実績より探すことが大事です。
近走の成績が今一つでも、得意のコースに戻った途端に激走する可能性があります。
アーモンドアイも有馬記念9着後に得意の東京コースに戻り、ヴィクトリアマイル(GⅠ)を4馬身差で圧勝しました。
近走で良い結果が出てなくても得意のコースになった場合は穴馬となり、高配当が期待できるのです。
前走の敗因を分析する
初心者のうちは前走の着順ばかりに目が行きがちですが、着順よりもなぜ負けたのかを分析することがより重要になります。
レースのペースがどうだったのか、馬場状態や騎手についても見ていく必要があるのです。
例えば逃げを得意とする馬が、前走は同型馬が多くて先行争いの激しいハイペースとなり、二桁着順に敗退したということはよくあります。
それで人気は落ちるのですが、今回は同型馬が見当たらず単騎での逃げが期待できます。
このようなケースは馬券に絡む可能性が高いので、穴馬として期待できるのです。
前走でなぜ負けたのかを考えてみましょう。
過去の実績を確認する
穴馬探しは過去の実績を確認することと言えるほど、競馬の予想において過去実績は重要なファクターです。
しかし全てを検討すると膨大な時間が掛かるため、ここでは簡単に走破タイムの確認をおすすめします。
例えば東京競馬場芝コース1600mを、1分31秒台の優秀なタイムで走った馬がいるとします。
近走は同じコースでも1分34秒台で負けが続いていましたが、今回の追い切りは良い動きを見せて体調は良さそうです。
こんな時は1分31秒台で走り切る可能性があり、穴馬として高配当が期待できます。
走破タイムは馬が本来持っている自力とも言えるのです。
騎手の乗り替わりは重要
競馬は馬7対人3とよく言われます。
これは競馬の着順を決める割合のことで、馬の能力が7割で騎手の能力が3割の比率で関わっているということです。
騎手の割合3割が多いか少ないかはさておき、リーディング上位の騎手はやはり上手で、馬の力を最大限活かしてくれるのは間違いありません。
史上最強の逃げ馬と言われるサイレンススズカは、武豊騎手に乗り替わった途端に能力を開花させました。
このように良い結果が出てなかった馬が、リーディング上位の騎手に乗り替わった時は評価を上げる必要があります。
JRAのリーディング情報は、ホームページの騎手データ内で簡単に確認できます。
ただC.ルメール騎手が乗るというだけでその馬のオッズが下がることがあるので、そのあたりも確認しながら馬券を検討するようにしましょう。
地方競馬ではパドックを重視する
競馬は中央競馬の他に、都道府県や市町村が運営する地方競馬があります。
地方競馬は中央競馬より弱い馬が多く、馬の実績に応じた各クラスが詳細に分けられているのが特徴です。
つまり弱い馬の中でもさらに能力が同じような馬が、同じレースを走っていることになります。
そのためどの馬にも勝つチャンスがあり、直近の調子がレース結果を左右することが多いのです。
競馬新聞で重い印がついている馬でも、調子の良い無印の馬が簡単に打ち負かすこともあります。
そこで地方競馬の穴馬探しは、パドックを重視してみましょう。
パドックはレース直前の状態を確認できる機会で、そこで調子が良さそうに歩いている馬は、競馬新聞の印に関係なく好走する可能性が高いです。
印のついた人気馬と組み合わせれば高配当も期待できるので、地方競馬場では特にパドックに注目してみてください。
穴馬の見つける際の注意点を解説

穴馬を見つけて馬券が当たると、高配当になることが多く喜びも大きくなります。
しかし高配当ということはそれだけのリスクもあるので、馬券は慎重に買うことが大事です。
穴馬を見つける際の注意点を見ていきましょう。
人気馬も必ず分析する
競馬のレースは、10頭居れば必ず1着から10着まで決まります。
穴馬を見つけることは高配当を狙う上でとても重要ですが、そればかりに気を取られるとレース全体が見えなくなる場合があります。
そこで10頭全てとは言いませんが、せめて上位人気馬3頭は必ず分析し、穴馬と比較するようにしましょう。
穴馬と上位馬3頭はどのくらいの力差なのか、そしてレース展開を予想し、レース全体を想像することが大事なのです。
レースの狙いを絞る
競馬には様々なレースがあります。
例えば圧倒的に強いと考えられる2頭がいるとすると、穴馬の活躍する余地は非常に少なくなります。
またどう検討しても、馬券に絡んでくるような穴馬を見つけられないケースもあるでしょう。
そんな時はこのレースを見送るか、少額の投資に留めておくことをおすすめします。
競馬の必勝法はありませんが、レースによる賭け金の上げ下げは有効な手段の一つと言われているからです。
1日12レースの中で、これはと思う穴馬がいるのは2〜3レースほどではないでしょうか。
それらの自信のあるレースに集中して、資金を投入するようにしましょう。
馬場状態を把握する
事前の研究により見つけた穴馬が、当日のパドックを元気に周回しています。
さあ高配当をゲットするチャンスの到来です。
しかしここでもう一度立ち止まり、現在の馬場状態を確認してみましょう。
馬券を買う時に意外と忘れがちなのが、馬場状態の最終チェックなのです。
特に雨上がりは馬場状態が重から稍重に回復したりと、1日のうちでも刻々と変化していきます。
少しでも馬場が湿ると、脚を捕られて上手く走れない馬もいるのです。
見つけた穴馬がその馬場状態で能力を発揮できるのかを、馬券を買う前に検討しましょう。
穴馬を含めた馬券の買い方を解説

地道な研究の結果、穴馬を見つけることができました。
ではそれをどのような馬券で勝負したらいいのか、せっかくなら最大限の効果を得たいですよね。
ここでは穴馬を含めた馬券の買い方を、代表的な3つのケースで解説します。
単勝と複勝の1点勝負
馬券の種類は数多くありますが、その中で最もシンプルなのが単勝と複勝になります。
単勝と複勝は見つけた穴馬1頭だけを買えばいいので迷うことがなく、穴馬がすべての人気馬を打ち負かすほどの力があると判断した時に有効です。
配当はそれほど大きくありませんが、的中率がずば抜けて高いことが特徴になります。
例えば馬連の場合、18頭立てだと153通りの買い方ができ、理論上の的中率は0,65%です。
それに対し単勝は1/18の的中率なので5.65%、複勝は3着まで当たるため16.67%となり文字通り桁違いの的中率となります。
そしてレースを見る際も1頭だけ追っていればよいので見やすく、1着でゴールを駆け抜けた時は喜びも大きいです。
この穴馬で勝てると思ったら、単勝と複勝を買いましょう。
参考レース:2025年9月6日京成杯オータムハンデ(GⅢ)

このレースは1番人気のエリカエクスプレスが11着に沈み、13番人気のホウオウラスカーズが1着、単勝8,950円・複勝1,670円と高配当になりました。
エリカエクスプレスは能力は高いですが、テンションが高くなることがあり過信できない1番人気です。
一方ホウオウラスカーズは近走の成績は今一つでも瞬発的な末脚が魅力で、多くのレースで上がり3ハロンタイムが3着以内という実績です。
レースが末脚勝負の展開になれば有利な1頭で、しかもハンデ戦で52kgの出走でした。
エリカエクスプレスの不安要素を考えると、ホウオウラスカーズの単勝は十分に狙えるレースだったのではないでしょうか。
確勝級の馬がいる時の馬連・馬単・ワイド
競馬の上級者が初心者に教える戦法として、本命の馬から2着3着に入る可能性のある馬へ流すということがあります。
これは当たりやすく、配当もそこそこ良いということが理由のようです。
本命馬が確実に勝ちそうな場合で穴馬も見つかったときは、本命馬と穴馬の馬連・馬単・ワイドでの購入をおすすめします。
2頭だけなので賭け金が少なく、意外と配当も高いことが特徴です。
1着穴馬→2着本命馬になった時の配当は大きいので、馬連だけでなく馬単も購入してみましょう。
ワイドは保険程度ですが、2着3着で取れた時はホッとしますよ。
当たる確率(期待値)が高く、配当の妙味もあるこの戦法を試してみてください。
参考レース:2020年12月27日有馬記念(GⅠ)

このレースは本命馬クロノジェネシスが宝塚記念(GⅠ)に続き、グランプリレースを連覇したものです。
その実績から1番人気になったクロノジェネシスはともかく、2着には11番人気のサラキアが入り、馬連は10,330円の万馬券となりました。
サラキアの前走はエリザベス女王杯で2着と好調をキープしての参戦でしたが、名だたる牡馬たちと比べると評価は低かったのです。
しかしそれまでの3戦で上がり最速を記録しており、末脚の爆発力では負けていません。
またリーディング上位の松山弘平騎手への乗り替わりもプラスとなりました。
当時は有馬記念=牝馬というトレンドもあり、クロノジェネシスとの馬連はしっくり来る組み合わせと言えますね。
3連単5頭BOX買い
競馬ファンなら誰でも、3連単での高額配当を夢見ています。
そしてその可能性を高めてくれるのが、3連単5頭BOX買いです。
これは穴馬を複数(2頭〜3頭)見つけられた場合に活用します。
穴馬が2頭の時は人気上位馬3頭、穴馬3頭の時は人気馬2頭と組み合わせるという至って簡単な買い方です。
3連単5頭BOXは買い目が60点で最低でも6,000円が必要となり、投資額は比較的多くなります。
しかし穴馬が絡んだ時の配当は10万円を超えるものがほとんどで、回収率は一気に高くなるのが特徴です。
またBOXだと1〜3着の順位に関係ないのがメリットで、なんとなく当たりそうな感じがしてくるので不思議です。
レース前のワクワクとドキドキが楽しめる、3連単5頭BOX戦法をお試しください。
参考レース:2025年10月26日菊花賞(GⅠ)

2025年の菊花賞(GⅠ)は、1着1番人気のエネルジコ・2着2番人気のエリキング・3着13番人気のエキサイトバイオという決着でした。
1番2番人気が上位を占めた割に、3連単は140,270円と高額配当になりました。
しかし前述の5頭BOX戦法が上手くハマった形なので、的中した人は簡単だったと思っているのではないでしょうか。
エキサイトバイオはレイデオロ産駒で長距離適性があり、また先行してしぶとく粘る競馬を得意としています。
「前残り」があるとすればこの馬と、穴馬に選びやすい1頭でもありました。
まとめ:穴馬を見つけて高配当をゲットしよう
穴馬の見つけ方のコツや注意点、ケースごとの馬券の買い方について解説しました。
競馬で馬券を当てるためには日々の研究が欠かせません。
ビギナーズラックはあっても、研究無しにそれを継続できるほど競馬はあまくないのです。
そして過去の実績や展開予想などに励んでいると、ふとこれは穴馬となりそうだというのが見えてくることがあります。
そんなことを大事にしていきたいですね。
自分なりにいろいろな買い方を試して、高配当をゲットしましょう。


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